データ削減プールおよび重複排除ボリュームの計画

重複排除ボリュームまたはボリューム・コピーは、データ削減プールに作成することができます。重複排除を実装する場合、ストレージ環境における特定の要件を考慮する必要があります。

重複排除は、シン・プロビジョニングなど、さまざまな容量節約方式を使用するボリュームで構成できます。容量節約量を増やすために、重複排除ボリュームをデータ削減プール内に作成する必要があります。重複排除は、データ削減の一種で、データの重複コピーを除去します。ユーザー・データの重複排除は、データ削減プール内で、重複排除としてマークされたボリューム間またはボリューム・コピー間でのみ行われます。一部のモデルまたはソフトウェア・バージョンでは、この機能を使用するために特定のハードウェアまたはソフトウェアが必要です。詳しくは、データ削減プールと重複排除の計画を参照してください。

どのタイプのボリュームでも、標準プールからデータ削減プールにマイグレーションすることができます。ボリューム・ミラーリングを使用すると、通常のストレージ・プール内のボリュームから、データ削減プール内の重複排除ボリュームにデータをマイグレーションできます。管理 GUI で「ボリューム・コピーの追加」ページを使用するか、addvdiskcopy コマンドを使用して、標準プール内の既存ボリュームの重複排除されたボリューム・コピーをデータ削減プールで作成できます。

重複排除を使用するには、以下のソフトウェア要件およびハードウェア要件が必要です。また、更新とパフォーマンスに関する考慮事項もあります。
  • 重複排除をサポートするには、ノードに少なくとも 32 GB メモリーが必要です。
  • 重複排除ボリュームとの間の変更ボリュームを使用するグローバル・ミラーを使用しないでください。
  • Data Reduction Estimation Tool (DRET) を使用して、ホストからアクセスできる標準ボリュームが重複排除ボリュームであった場合に節約できる可能性のある容量を見積もることができます。このツールは、接続されているすべてのストレージ・アレイ上のターゲット・ワークロードをスキャンして、それらの結果を統合し、システム全体のデータ削減による潜在的な節約量の見積もりを生成します。

    https://www-945.ibm.com/support/fixcentral/ にアクセスして、製品の下でツールとその README を検索します。

  • 重複排除ボリュームの使用目的が、アプリケーションで十分に機能するようにするには、Performance RedBook のベスト・プラクティスを参照してください。
データ削減プールおよび重複排除を IBM Spectrum Virtualize for Public Cloud で使用するためには、実装環境で、特定のメモリー仕様を備えた一定のハードウェアが、サポート対象のクラウド・サービス・プロバイダーからプロビジョンされることが必要です。表 1 は、サポート対象の実装環境ごとのハードウェア要件について詳しく説明しています。
表 1. サポート対象の IBM Spectrum Virtualize for Public Cloud 実装環境のためのデータ削減および重複排除の要件
サポート対象のクラウド・サービス・プロバイダー マシン・タイプ CPU 要件 メモリー要件 (GiB) データ削減プールのサポート ホスト・マップ解除のサポート 1 バックエンド・ストレージ・マップ解除のサポート データ削減プール内の重複排除ボリュームのサポート データ削減プール内の圧縮ボリュームのサポート
IBM Cloud IBM Cloud ベアメタル・サーバー 12 64 あり あり なし あり なし
Amazon Web Services (AWS) AWS EC2 c5.4xlarge 16 32 あり あり なし なし 2 あり
AWS EC2 c5.9xlarge 36 72 あり あり なし あり あり
AWS EC2 c5.18xlarge 72 144 あり あり なし あり あり
1
ホスト SCSI マップ解除コマンドのサポートは、デフォルトでは使用不可になっています。SCSI マップ解除コマンドを使用するためのサポートをホストに対して使用可能にするには、次のコマンドを入力します。
chsystem -hostunmap on
2
このマシン・タイプは 32 GB のメモリーをサポートしますが、重複排除では、データ削減プール内の重複データを追跡するのに追加のオーバーヘッド容量が必要です。